2024年6月23日日曜日 総合20時~「光る君へ」(25)「決意」。
父為時(岸谷五朗)と越前の紙漉きを見て賛嘆するまひろ(吉高由里子)。
しかし租税として納められる紙の束が決められた数量よりも多いことに為時は気付きます。余分な紙は、紙を都に運び売るために役人に払われる手数料だったのです。4年毎に換わる国守にはどうにもできない事でした。
為時は、まひろに都に帰り、妻も妾もいる宣孝(佐々木蔵之介)との事を考えてみよと良います。
京に戻ったまひろは、弟の乳母のいと(信川清順)に「いいひとの福丸(勢登健雄)」がいることに驚きます。でも従者の乙丸(矢部太郎)も越前からまひろにウニを採って届けていた海女のきぬ(蔵下穂波)を伴っていました。
宣孝(佐々木蔵之介)が酒を持ってまひろの帰京を祝いました。
年が明け天皇に陰陽師安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が新年の祝辞を述べました。しかし道長(柄本佑)は不吉なものを感じて安倍晴明を質します。安倍晴明は凶事が続くと言います。それを防ぐために左大臣の御宝があると陰陽師は謎めいた事を言ったのです。
一方、一条天皇(塩野瑛久)は、中宮定子(高畑充希)のいる識御曹司(しきのみぞうし)に入り浸って政務を疎かにしていました。
一条天皇に鴨川の堤を大雨に備えて修繕する許可を奏上していた道長でしたが、天皇の返事が無いまま、修繕に着手。しかし、時既に遅く大雨で鴨川の堤は崩れてしまいました。
道長は、識御曹司の帝を訪ね、鴨川の堤が崩れ多くの命と家、田畑が失われた事を伝え「左大臣としての自分の力不足であったが故であり職を辞す」と言上します。
一条天皇は許しませんが、道長は頑なに辞意を伝え内裏に戻りました。
宣孝は道長に除目で山城守に任命された礼を伝えに内裏に参上します。むしろまひろを妻に迎えることを道長に伝えに来たのでした。
まひろのもとに道長から婚礼の祝いが届きますが、添えられた文は道長の手によるものでは有りませんでした。
まひろは文を書き乙丸に託します。そして酒肴を用意し宣孝を迎えました。
お互いに「不実」だと言い合う奇妙な夫婦の誕生でした。
第26回「いけにえの姫」に続きます。
文:鉄道チャンネル住田至朗