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NHK【連続テレビ小説】虎に翼 第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」(57)2024年6月18日(火) NHK総合 8時~8時15分
上野で同僚のサイフを掏った少年を追いかけた寅子(伊藤沙莉)は、復員した轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)がカフェー「燈台」のあった場所に法律事務所を開き飢えた孤児たちに食事を与えていることを知りました。
家庭裁判所に何ができる、と言うよねに、寅子は「私だけでは何もできない、でもよねさんと轟さんだけでも無理。何万人といる孤児たちは救えない。」と応えます。
そこに多岐川(滝藤賢一)が現れ、道男(和田庵)に「家庭裁判所は、愛の裁判所だ。困っている者には必ず手を差し伸べる。君たちを拒んだりはしない。」と言って去ってゆきます。
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戦災孤児は増え続け、警察は「浄化作戦」という一斉補導を行い、家庭裁判所は行く先のない孤児たちで溢れます。子供たちをあずかってくれる委託先はなく、先日のスリの少年たちのリーダー道男を寅子が自宅に連れ帰ります。
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家族は態度の悪い道男を嫌がりますが、母はる(石田ゆり子)は「お互い様なんだからいつまで居ても良い」と言います。
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礼を言う寅子に、はるは「道男を見るまでどこか他人事だった。でも日本中でああいう子供たちが寒い中外で眠っているのね。子供たちをおいて亡くなった親御さんたちは、さぞ無念でしょう。」と心中を吐露します。
しかし道男の行儀の悪さは酷く、寅子の家族たちは不快な思いをします。
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(58)に続きます。
以前書きましたが、厚生省(現・厚生労働省)が1948年(昭和23年)に実施した全国孤児一斉調査結果によれば孤児総数は123,511人、戦災孤児28,248人という数字が残っています。※沖縄県を含まない
1945年3月10日の東京大空襲、一夜で約10万人(正確な人数は不明)が亡くなり、27万戸が焼失、100万人が家を失っています。この夜だけでも何人が孤児になったのでしょう。
12万人を越える孤児たち。彼らに平穏な生活を得る方法があったのでしょうか・・・。
文:鉄道チャンネル住田至朗