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NHK【連続テレビ小説】虎に翼 第11週「女子と小人は養い難し?」(54)2024年6月13日(木) NHK総合 8時~8時15分

酔い潰れた汐見(平埜生成)を多岐川(滝藤賢一)と自宅に送り届けた寅子(伊藤沙莉)はそこで汐見の妻香子に会いますが、何とそれが同窓で朝鮮に帰った崔香淑チェ・ヒャンスク(ヨ・ハンス)だったのです。

驚く寅子を多岐川は追い出しました。 

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混乱する寅子に、母はる(石田ゆり子)は「生きていればいろいろありますよ」と穏やかに言葉をかけられます。

翌日、仕事場で寅子は、汐見本人から事情を聞きます。 

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戦時中多岐川と汐見が朝鮮の裁判所にいた時、ヒャンスクの兄が労働争議先導の疑義で逮捕され多岐川が予審判事を務めました。幸い兄は無実でした。多岐川は朝鮮の学生達に法律を教えるためにヒョンスクに手伝ってもらった。そして汐見とヒョンスクは愛し合うようになります。しかし双方の家族は結婚を許さず、勘当状態になり終戦で日本に引き揚げる時にヒョンスクも日本に来ました。

勘当されて行く宛のない汐見とヒョンスクを多岐川は自宅に居候させてくれたのでした。ヒョンスクは日本で汐見香子として生きていくことにしたのです。 

出勤してきた多岐川に日本に根深くある朝鮮人への差別意識を寅子は独力で解決できるのかと問われます。それは無理なことです。「だったら何も言わずにそっとしておけ」と多岐川に諭されます。

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決定打は、多岐川室長の「今、この日本には、愛の裁判所が必要なんだ」という言葉でした。

しかし、家事審判所と少年審判所の対立は続いています。

桂場(松山ケンイチ)が寅子を迎えに来ます。花岡未亡人夏子が寅子に会いに来たのです。花岡に渡したチョコレートで家族が笑顔になれたと礼を言われ寅子は少し救われました。

家庭裁判所設立が進まない、正論だけでは誰もが納得しない、と桂場に寅子は本音を言います。

桂場は「正論に見栄や詭弁が混じっていてはダメだ。純度が高ければ高いほど威力を発揮する。」と言ったのです。

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寅子の正論は純度が低いのか?

文:鉄道チャンネル住田至朗

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