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NHK【連続テレビ小説】虎に翼 第11週「女子と小人は養い難し?」(51)2024年6月10日(月) NHK総合 8時~8時15分 

先週から心配だった花岡判事、やはり闇市ヤミ米を拒否して栄養失調で亡くなってしまいました。寅子(伊藤沙莉)は衝撃を受けます。

子供の頃、「戦後、食べるモノがない時代、法律を守って闇の食糧を求めずに国の配給だけで餓死した裁判官がいた」という話を親から何度も聞きました。ごくふつうの生活者である筆者の両親でも、この事件には衝撃を受けたのです。

メソメソする寅子に、桂場(松山ケンイチ)は「われわれが花岡のためにすることは泣くことではない」と言います。

闇市で酔い潰れている男によね(土居志央梨)が声をかけます。戦地から戻った轟(戸塚純貴)だったのです。轟はよねに亡くなった花岡への苦しい胸の内を吐露します。

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弁護士資格を持たないよねは、資格を持つ驫に「一緒に弁護士事務所をやって人を助けよう」と誘いました。 

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相変わらず男言葉のよねに轟は「その口のきき方、何とかならないのか」と受け入れます。

寅子は、花岡と偶然会って弁当を食べたベンチで一人、泣きながら弁当を食べたのです。

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寅子は、新しい一歩を踏み出せるのでしょうか。

余談ですが、トップ画像で寅子がお金を入れている傷痍軍人。1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催までは、都内の駅周辺でよく見かけました。それがオリンピックで一掃されました。戦場で本当に傷ついたのか否かは判然としませんが、子供心に筆者は手足を失った彼らを気の毒に思ったものです。その後、ホームレス一掃という事があった時にも、追い払われた人たちの去就が気にかかりました。

文:鉄道チャンネル住田至朗

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