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NHK【連続テレビ小説】虎に翼 第10週「女の知恵は鼻の先?」(50)2024年6月7日(金)

総合 8時~8時15分  

恩師穂高(小林薫)に寅子は「君をこの道に引きずり込み不幸にしてしまったのは、この私だ。君に専属の家庭教師を頼みたいという人がいる。」と言われます。 

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リベラルな恩師にしてもなお「女性が法曹界に受け入れられていない」ことを肯定するのかと寅子は慄然とします。

しかし寅子は「私は好きで法律を学び、好きで私はここ(法曹界)にいます」と、今までの「謙虚な(スンな)」自分と決別する意志を示したのです。

寅子は民放改正審議会で、自分自身の考えを述べます。 

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法律は、法律に疎い女性などにも読みやすい口語体で書かれるべきだと意見をしました。 

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斯くして民法の一部を改正する法律案は、1947年(昭和22年)12月に成立するのです。

しかし、前回危惧した花岡判事の消息が伝わりました。

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闇市の闇米を拒否し配給食だけで栄養失調になって亡くなった裁判官、歴史上は山口良忠氏です。山口氏が亡くなった、同じ1947年(昭和22年)10月、寅子の友人花岡判事も亡くなったのです。

次週、第11週 女子と小人は養い難し? に続きます。

ちなみに「女子と小人は養い難し」は論語。「女性と徳のない人間(小人)は、優しくすればつけ上がり、相手にしないと怨むので 扱い難い。」というものです。

これに対し澁澤栄一氏は「男尊女卑、教育機会がない時代の考え方である」と批判しています。

つまり女性に教育機会がなかった時代の言葉なので、女性が努力し自己をしっかりと保っていれば、小人(教養も確固たる自己も持たない人)ではない、というのが第11週?

文:鉄道チャンネル住田至朗

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