2024年5月19日日曜日 22時~NHK BS BSP4K【プレミアムドラマ】「老害の人」(3)です。
娘の明代(夏川結衣)に厳しく「老害」を指摘されて以来、福太郎(伊東四朗)は、会社(雀躍堂)にも行かず大人しくしています。
しかし、福太郎は仲良くなった村井サキ(三田佳子)と相談して雀躍堂に用意させた「経営企画室」を老人たちのサロンにすると言い出します。
明代は、同い年の林里恵(羽田美智子)から「雀躍堂で何かあるの? 母が連れて行けと言っている」と連絡を受けて、一緒に老人サロンにやってきます。
「死にたい」が口癖の超健康優良老人林春子:(白川和子)は遅れてサロンに登場。
6人の老害チームは、「経営企画室」に定期的に集まり、一緒に過ごしていましたが「世の中の孤独な老人たちに憩いのスペースを提供しよう」とカフェ「若鮎サロン」オープンを衆議一決します。
一方、病院勤めする孫の梨子(木竜麻生)は、病院の後輩の男性と入籍、妊娠も明らかになりました。明代はビックリ。福太郎は「エクモを動かせるヤツに悪いヤツはいない」と相変わらず意味不明です。(笑)
ちなみに「エクモ」とは、コロナ・ウイルス感染拡大期には毎日の様にニュースで耳にした言葉ですが、ECMO(Extracorporeal Membranous Oxygenation)という「体外式膜型人工肺」のコトです。
コロナ・ウイルス感染拡大で2021年(令和3年)に制定されたのがマンボウ(蔓延防止等重点措置)でした。
このマンボウで福太郎たちが計画している老人向け「若鮎サロン」のオープンが何度も延期になりました。でもようやく2022年3月22日に首都圏でマンボウ解除となり、その日に「若鮎サロン」もオープンしました。
思いつきのカフェは、長くは持続しないと高をくくっていた社長純市の思惑は外れ「若鮎サロン」はなかなか盛況です。
夏には、梨子に男の子が生まれ曾お爺ちゃんの福太郎にちなんで寿太郎と名付けられました。
独身の林里恵はふと「死にたい」病の母春子が他界した後、孤独な自分を想像して不安になります。春子は夏代に「娘に結婚を勧めてほしい」と頼むのです。
つづく。
そして毎回楽しみにしているのがエンディングに流れる歌。少しスローなテンポでアレンジが似た感じの歌が選ばれています。
第1回は、山本潤子さん(赤い鳥~ハイファイセット~ソロ)が1995年(平成7年)にリリースした“さらば恋人”でした。1971年(昭和46年)に堺正章さんがソロデビューした時のヒット曲をカヴァーしたものです。コレを聴いた瞬間
「ヤルなぁ・・・!」
と嬉しい溜め息がでました。
第2回は、布施明さんが1993年(平成5年)に出した“歓送の歌”を中西保志さんがカヴァーしたヴァージョン。選曲のセンスがホントに良いなぁ~。
そして第3回は、何と加川良(1947~2017)さんのアルバム“駒沢あたりで”(1978)の収録曲“女の証し”でした。く~っ、高校時代に吉祥寺辺りでよく加川さんを見かけていてライブも何度も聞いていた筆者には懐かしい曲です。加川さんのヒゲを思い出しちゃいました。
第4回のエンディングに何が来るか! ドラマの進行と同じ位、今から楽しみです。
文:鉄道チャンネル住田至朗