あちゃ~ どうする? どうする!

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NHK BS 2024年4月14日(日) 22時 「舟を編む~私、辞書つくります~」(9)です。

最終稿の第5稿に着手直前、2019年10月15日、見出し語「ちしお/血潮」の抜けが発覚しました。

約100万枚の用語採集カードを全て確認して「大渡海」の見出し語25万2千語を項目リストと照合確認しなければならないのです。

翌2020年1月には刊行発表の予定です。すでに押せ押せでスケジュールはイッパイイッパイ。

それでも2週間という期限を切って辞書編集部は確認を開始。学生バイトも増員しての作業が進みます。

岸辺みどり(池田エライザ)は、あけぼの製紙宮本(矢本悠馬)との食事の約束も果たせません。しかも見出し語が抜けていたコトは部外秘なのです。

しかし、どうにか25万2千7語の確認が終わり、抜けは「ちしお=血潮」1語と確定、辞書編集部は安堵につつまれます。

その場に天才ブックデザイナーのハルガスミツバサ氏が装幀アイデアを持って出現。その素晴らしい出来映えに一同大喜びです。

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ジャケットでレコードやCDを選んでしまうことはタマにありますが、筆者は書物を「ジャケ買い」したことはありません。画集や美術書などは、ソレに近いモノがあるかもしれませんが。

そしてみどりは、宮本との約束の食事をします。そして宮本から「告られ」ます。

今まで言葉で思いを伝えるコトを躊躇してきたみどりは、初めて自分の言葉で宮本の気持ちを受け入れることを伝えました。

このシーンがトップ画像です。

この場面での池田エライザさんの表情が何と美しいこと! 見逃した方は、NHKオンデマンドで必見です。

2020年1月10日「大渡海」の刊行発表会が無事実施されました。

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馬締(野田洋次郎)は挨拶に登壇して転んでしまいます。これが辞書編集部内では大受け。(笑)

馬締と西岡(向井理)は、ようやくひと息と言った按配。辞書編集部で食べている出前のザル蕎麦、麺が乾いてくっついてる感じがリアル。これは出前でザル蕎麦を食べた人間にしか分からないかも。(笑)

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校了まで残すところあと僅かです。しかし、1月16日、松本先生(柴田恭兵)が辞書編集部で自分が食道癌になって検査などのため入院することになったことを伝えます。

荒木(岩松了)や佐々木(渡辺真起子)は松本先生の身体を気遣いますが、馬締は「大渡海」刊行まで諸事万端松本先生の指導を仰ぐことを決めたのです。「大渡海」は松本先生にとってもはや分身の如き存在だからです。松本先生との連絡は、デジタル時代らしくタブレット端末が使われます。

しかし世間では、コロナ・ウイルス感染拡大がニュースになっています。

もちろんコロナ・ウイルス感染症は、原作小説や劇場版映画には登場していません。

さてコロナ騒動も含めて、最終回は、如何なる仕儀に・・・。

文:鉄道チャンネル住田至朗

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