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3/24(日)NHK BS 22時~「舟を編む~私、辞書つくります~」(6)。

確かに電車に乗れば前のシートにならんでいる人たち、ほぼ全員がスマホを覗き込んでいます。

かつてはマンガ雑誌や文庫本を読んでいる人がいました。しかし、最近では滅多に見かけなくなっています。そう言う私も、老眼などもあって揺れる電車で活字を読むのが苦痛になりました。専らスマホを覗き込む人たちをボンヤリ観察しています。

もちろんスマホで書物を読むこともできます。一概に全員がゲームに興じているとは思っていません。しかし、タマに文庫本を読んでいる人を見かけるとやはり、ちょっと嬉しくなります。

玄武書房にも出版不況の波は押し寄せています。

主人公岸辺みどり(池田エライザ)がデジタル化され紙での出版がなくなったファッション誌から辞書編集部に異動したのがそもそもこのドラマの出発点でした。

そうそう、今回も色々と言葉の知識が出てきました。

熟字訓:漢字二文字以上の熟字にあてられた「一文字ずつに分けられない訓読み」。

例えば「微風(そよかぜ)」、「微」は一文字では「そよ」とは読めません。

他にも、雪崩(なだれ)、紅葉(もみじ)、土産(みやげ)、今朝(けさ)、昨日(きのう)、二十歳(はたち)、などがあります。

ドラマでは「経営の立て直し」を任されている新社長(堤真一)と上層部が、「大渡海」の価値は認めているが「もはや紙で出版する時代ではない、デジタル版の方が様々なメリットもある」と言い出したのです。

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これってtぶん世界中の出版社で起こっているコトだと思いました。

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自他共に認める活字中毒の私が購入する書籍も、最近は刊行から時間の経った古書が多いというのが現状。私の様なカビの生えた活字中毒者は、昨今刊行される出版物に魅力を感じ難いのも事実です。

これは、アタシがもはや出版マーケティングのターゲットではないという事実に過ぎないのかもしれません。

でも週刊で刊行される「オマケ」が豪華な書物のテーマは明らかに「昭和20~40年代生まれ」がターゲットだと思いませんか?

今回、もう一つ面白い言葉が出て来ました。

serendipity

久しぶりにこの単語を聞いた様な気がします。

『オトラント城奇譚』(1764年 平井呈一訳をちくま文庫で読むことができます)の作者、英国の伯爵ホレス・ウォルポールの造語です。

興味のある方は、辞書を引いてください。(笑)

「月1カツカレーの会」社食でカツカレーを食べながら作戦を練る面々。 社食のカツカレー、食べたいなぁ。

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みどりのアイデアで「大渡海」は紙で刊行できるのでしょうか? それは来週のお楽しみ。

鉄道チャンネル:住田至朗

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