信じるために疑うのです 悲しくて からかいたくなるから

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2024年3月17日(日)22時 NHK BS 「舟を編む~私、辞書つくります~」(5)見ました?

今回はマジで参りました。つか一番感動しました。

何に参ったか って?

それは「かなしい」「からかう」という言葉の意味を知らなかったことです。

小学1年生が「辞書」、そして「ことば」と親しむための「辞書引き学習会」を「大渡海」監修者の松本先生(柴田恭兵)は30年近く続けています。主人公岸辺みどり(池田エライザ)も馬締(野田洋次郎)から「学習会」を引き継ぎます。

学生バイトの天童(前田旺志郎)の特訓を受けて“ジーションズ”に変身。トップ画像で松本先生の両側が“ジーションズ”です。

そこに今回の主人公小林愛斗(まなと)クンも参加していました。

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しかし、愛斗クンは「調べたい言葉が見つからない」と他の参加者の辞書を無理矢理引こうとして、結果的に会場を後にします。みどりは愛斗クンに名刺を渡して訪ねてくる様に言いました。

その夜、山梨から出て来た母・若葉(森口瑤子)と姉・さつき(金澤美穂)を、みどりは「月の裏」での食事に招待します。しかしみどりは、幼い頃の蟠り(わだかまり)を母親に話すことができなかったのです。

翌日、辞書編集部で「辞書引き学習会」の反省会、そこにみどりが名刺を渡した愛斗クンが一人で訪ねてきました。

彼は母親が言った言葉「うむん」を辞書で調べたかったのです。

母親が配偶者に息子のコトを悪く言われて、息子が寝ている横で「生むんじゃなかった」と愚痴ったのが原因でした。

愛斗クンは「うむん」という言葉を探していたのです。

辞書編集部は「うむん」が「ソケブー」の新種で「ソケブー大百科」にも載っていないけれど、次の改訂版で登場すると説明します。その姿は・・・これは見た人だけのお楽しみ。(笑) 

※見逃した方は「NHKオンデマンド」で是非ご覧ください。笑えます。

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そしてみどりの母親への蟠りも言葉の意味を正確に理解することで氷解します。

〇「かなしい」①身にしみていとしい。切ないほどにかわいい。

〇「からかう」方言:山梨では、「手を尽くす」という意味でも使う。

筆者は自他共に認める“骨が絡み”の“活字中毒者”ですが(最近は「でしたが」かな)、1990年代半ばからインター・ネットを重用する様になって、この20年程は全く辞書を引かない生活になっていました。ネットで言葉を調べる習慣に馴らされてしまった結果です。

しかしこのドラマを見て、書架の「何処かに埋もれている」はずの辞書を探しています。

何だか「大渡海」が刊行されたら、真っ先に買いそうです。(笑)

鉄道チャンネル:住田至朗

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