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NHK総合で毎週日曜日、夜8時(NHK BS、NHK BSP4K、NHKオンデマンド)で視聴できる大河ドラマ『光る君へ』。

前回(第6回)「二人の才女」では、まひろ(吉高由里子)の「文学史上」のライバル清少納言(ききょう/ファーストサマーウイカ)が登場。さっそく才気煥発な女性二人の間で「鞘当て」が始まっていました。

一方、道長(柄本佑)は、出席しないと言っていた漢詩の会に登場。まひろ

の存在に気付くと即妙の漢詩を披露しました。まひろには、それが恋の告白と分かります。そしてラストシーンで、まひろに道長から恋を訴える和歌が届いたのです。ここまでが「第6回」。

しかし、道長から送られた和歌を読んだまひろは「道長様」と自分から呼ぶことで身分の違いを強く意識。そして「道長様から遠ざからねばならない」と考え、散楽の台本を作りに没頭するのです。

直秀(毎熊克哉)とその仲間たちにまひろは考えた筋書きを披露、彼らは台本が気に入ります。

前回、まひろは直秀から「庶民は 散楽を観て笑うことで毎日の苦しい暮らしを忘れることができるのだ」と言われました。「おかしきこと」こそ散楽のテーマなのです。

まひろの台本は、右大臣家一族(サルたち)が神のフリをするキツネにバカにされるというもの。これが市中で評判になり大盛況。

しかし評判を聞いた右大臣家の武者たちが「バカにするな」と散楽一座を急襲。

その場に駆けつけた道長にまひろは助けられ、直秀の隠れ家に逃げ込みました。まひろは、右大臣家をバカにする散楽を書いたのは自分だと道長に告白。聞いた道長は怒らずに「オレも観たかったな」とポツリ。

そして見つめ合う二人・・・。

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しかしその時、直秀とまひろの従者乙丸(矢部太郎)が追いついてきました。

直秀は思わず「じゃましちゃった」。(笑)

まひろの父・藤原為時(岸谷五朗)は、篤実な学者。忯子を亡くして滅入っている花山天皇の身辺を右大臣藤原兼家(段田安則)に報告するスパイ行為を免じて欲しいと頼みます。右大臣

は何故かアッサリ許します。しかしこれには何かウラがありそうです・・・。

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一方、亡くなった忯子の兄・藤原斉信(金田哲)は内裏でいつも一緒にいる公達(きんだち)仲間に「気晴らしに打きゅうでもやるか」ともちかけます。

「打きゅう」は、紀元前6世紀頃のペルシャを起源とし、日本に伝わったのは英国でポロとなる数百年前と言われています。

打きゅうの試合当日、メンバーの藤原行成(渡辺大知)が急な腹痛で欠席。斉信、藤原公任(町田啓太)、道長たちは、慌てますが、道長が散楽師の直秀を「最近見つかった腹違いの弟」としてメンバーにしてしまいます。

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打きゅうの試合には、左大臣の娘倫子(黒木華)たち姫君たちとききょうも列席。迷っていたまひろも会場に現れ、ききょうの姿を観て驚きます。

しかも道長たちのメンバーに直秀が参加しているのでさらに吃驚(ビックリ)します。

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道長たちの勝利で試合が終わると会場を驟雨が襲います。逃げ出した倫子のネコを追ったまひろは、道長たちの控え室に入ってしまい、そこで公達たちの「品定め」を聞いてしまうのです。

正に源氏物語・巻2「箒木」で光源氏たちが行う「雨夜品定め」の引用です。

まひろにはとても辛いシーンですが、これには思わずニヤリとしちゃいました。

公達たちは「まひろは地味でつまらない」「女は家柄だ」という軽口をたたきます。それを聞いたまひろは、雨の中に走って逃げ出すのです。

さて道長とまひろの恋の行方は・・・?

文:住田至朗

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